前回は骨のお話を書きましたが、今回は筋肉のお話です。
さて前回、骨は「破骨細胞」が古くなった骨を溶かし、「骨芽細胞」が骨を造って修復していると書きました。同じように、筋肉でもタンパク質の合成と分解が常におこなわれていて、このバランスが崩れると筋肉量の減少が起こります。そして、筋量も20代がピークでその後は減少していきます。40代頃まではある程度維持できるようですが、加齢によって減少スピードが速くなり70代には30%~50%減少するそうです。
では、筋肉が減ると何がおきるか考えてみましょう。
●体重減少
やったー!痩せる!と思ってはいけません。筋肉量が減っても体脂肪が増えている場合は体重が増加しますよ。筋肉は重いので減ると体重も減ります、間違ったダイエットで脂肪ではなく筋肉だけ減っている場合もありますので体重減少は要注意!
●運動能力の低下
筋肉は骨とつながっていて、伸び縮みすることで体を動かします。歩く・走る・物を持つなど骨があっても筋肉が無くてはできません。歩くのが遅くなったり、瓶の蓋が開けられなくなったり、疲れやすくなったりします。
●姿勢が悪くなる
骨だけでは姿勢を維持する事はできません。立位の山のポーズ、四つん這いの猫のポーズ、座位の杖のポーズ、すべてのポーズで体が倒れないように筋肉が支えています。筋肉がなければ座っている事もできませんね。
●骨粗しょう症
筋肉量と骨密度には相関関係があるといわれています。骨のお話しでも書きましたが骨は刺激がないと育ちません、そして骨は骨だけで動くことはできません、骨に付着する筋肉が骨を動かしています。
●冷え性
筋肉が動くと熱が発生し、体温を維持するのに役立ちます。寒いときに体が震えるのは、筋肉を動かして熱を作るためです。筋量が少ないと熱産生が減少し冷え性になりやすいです。一般的に女性の方が寒がりなのは男性に比べて筋量が少ないからです。
●熱中症・脱水
筋肉の成分の約75%は水分。筋肉は水を貯めておく貯水槽の役割をしています、筋量が減ると蓄えられる水の量が減るので熱中症や脱水になりやすくなってしまいます。
●糖尿病
筋肉は糖の貯蔵庫でもあり血糖値を安定させます。 筋量の減少によって糖尿病を悪化させる場合があります。また血糖値の上昇やインスリンの作用不全などが原因で筋量が減少することもあります。
まだまだ若いから大丈夫!と思ってゴロゴロしていると、あっという間に筋量が減って筋力も低下します。すっかり筋量が減った70才からトレーニングを始めるのと、今からできる限り筋量を維持するのとどっちが良いのかは言うまでもありませんよね。まだまだ健康で元気なうちに運動習慣を身につけておきましょう。
骨も筋肉も数ヶ月をかけて徐々に新しくなっています、去年の私と今年の私は同じように見えて、別の細胞でできているということです。今日やって明日結果が見えるわけではありませんが、毎日の積み重ねは必ず結果になって現れます。筋量を維持するために高い負荷は必要ありません、自重トレーニングで十分です。ちょっと足を高く上げてみる、大きな歩幅で歩く、余裕があれば階段を使ってみる、まずは小さな事からやってみてください。
そして一番大事なのは、週に一度私と一緒にヨガをすることですよ~!!