暑くてイライラですか?

暑くてイライラですか?

連日の猛暑、みなさま体調はいかがでしょうか?
今朝、大阪に住む私の母からこんなLINEが届きました。
「最近は朝起きてお天気がいいと腹が立つ」
本来なら気持ちが良いはずの晴天に対して「腹が立つ」なんて笑ってしまいますが、私も完全に同意します(笑)
毎日暑くて本当にイライラしますよね。実はこれ、アーユルヴェーダの視点から見ると非常によくわかる体のシグナルなのです。

インドの伝統医学アーユルヴェーダでは、私たちの心と体は「ヴァータ(風)」「ピッタ(火)」「カパ(水・土)」という3つの生命エネルギー(ドーシャ)で構成されていると考えます。夏という季節「ピッタ(火)」のエネルギーが増す時期。それと連動して、私たちの体内でも「ピッタ(火・熱)」が増加しやすくなります。

ピッタが過剰になると、体には火照りや胃炎、肌荒れといった症状が出やすくなりますが、影響を受けるのは体だけではありません。心にも以下のような変化があらわれます。

  • 理由もなくイライラする、怒りっぽくなる
  • 完璧主義になり、思い通りにいかないと腹が立つ
  • 批判的・攻撃的になりやすい
  • 焦りや批判の感情が湧き出る

母の「晴れているだけで腹が立つ」という感情は、まさに連日の猛暑によって体内のピッタが限界まで溜まり、心がオーバーヒートを起こしている証拠かもしれまえんね。「なんだか最近怒りっぽいな」「寛容になれないな」と感じている方、それはあなたの性格のせいではなく、夏の暑さによって「ピッタ」が増えすぎているせいかもしれません。

私の場合はそもそものドーシャ(体質)がピッタなので暑い時期にはピッタのマイナス面が大きくなって、あまり調子が良くありません。ご自身がもつドーシャや体調によって感じ方は違いますが、この暑さで体や心に熱がこもっている時は、無理に感情を抑え込むのではなく、物理的・精神的に「冷ます」アプローチを取り入れてみましょう。

1. 食事
まずは規則正しく消化の良いもの食べましょう。冷たいビールや塩気の強い物、辛い物を食べたくなるかもしれませんが、ヴェーダの観点からはおすすめできません。キュウリ、トマト、ゴーヤ、ナスなどの夏野菜や、スイカ、メロンといった果物は、体に溜まった余分な熱を冷ましてくれます。
※ただし、冷たい清涼飲料水や氷の摂りすぎは胃腸を弱めるので、常温〜少し冷たい程度の食材を意識してみてください。

2. 月の光を浴びる・クールダウンの時間を取る
太陽(火)のエネルギーに対抗するには、月(水・冷)のエネルギーが効果的です。夜、少し涼しくなった時間帯に散歩をできればいいのですが、実際のところは夜でも暑いですからね。避暑地や水辺にお出かけしたり、月の光を浴びながら深呼吸をできれば最高ですね。できるだけ静かな時間を過ごすように心掛けてみてください。

3. 呼吸法(シータリー呼吸法)を取り入れる
口をすぼめて舌をストローのように丸め、そこから息を吸い、鼻から吐く「シータリー呼吸法」は、体内に冷たい空気を取り入れる有名なクールダウン法です。イライラを感じた時に数回行うだけでも、熱が落ち着いていきます。


ヨガのレッスンでも無理に頑張りすぎず、「7割くらいの力で心地よく動く」こともピッタを鎮める大切なポイントです。
8月は「くつろぎシークエンス」でゆったり動いていきます、自分を労わる小さな冷却タイムを作りながら、この夏を穏やかに乗り切っていきましょう。

それでは、今週末のレッスンでお会いしましょう!