レッスン中に「よく伸びる」人を見ると「あの人は柔らかくてすごいな」と思うかもしれません。でも、実はその“伸び”は、同時に“縮む力”があるからこそ生まれています。
柔軟性が高いことは、確かにケガの予防や動きの自由度に役立ちます、そしてなんとなく凄い(笑)でも、ただ柔らかいだけでは、関節が不安定になったり、力の伝達が上手くいかなかったりすることもあります。大切なのは、筋肉が「伸びる」と同時に「縮む」力を持っていることです。
よく縮む筋肉は、しなやかに伸びます。
ゴムをイメージしてみてください、しっかりと縮むゴムはその分よく伸びますよね、伸びきったゴムはどうでしょうか?
体も同じで縮んで支える筋肉があるからこそ、よく伸びます。
ヨガでは「力を抜く」ことがよく言われますが、それはただ弛緩するのではなく「必要な力だけを使う」という感じでしょうか。必要のない肩の力は抜いて、必要なお腹の力を使う。しなやかに動ける人は、必要なときに必要なだけ筋肉を使える人。つまり、柔軟性と筋力のバランスが取れている人です。
柔らかくなりたくてヨガを始める方も多いですね、ポーズが上手くできないのは硬いから?本当に?伸ばしても伸ばしても柔らかくならない時には縮む力に目を向けてみると、新発見があるかもしれませんよ。
最後にヨガスートラ(ヨガの経典)に出てくるヨガのポーズについて書いたサンスクリット語の言葉をご紹介します。
「Sthira Sukham Asanam」(スティラ・スッカム・アーサナム)
「アーサナ(ポーズ)は快適で安定したものである」
快適で安定、柔らかく強い、よく伸びてよく縮む
二つの相対するものをつなぎ、バランスを取るのがヨガです。